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Discordで動くAI社員の作り方|5つの手順と実際の止まり方

公開:更新:読了目安:約5分
Discordで動くAI社員の作り方|5つの手順と実際の止まり方
こんな方へ
スマホのDiscordから仕事を頼めるAIエージェント(AI社員)を社内に置きたい、中小企業の経営者の方へ
この記事でわかること
  • Discordで動くAI社員を作るのに必要な3つの部品
  • 作り方の5つの手順と、最初に閉じておく設定
  • 実際に起きた止まり方と、その直し方
読み終わるころには
自社でAI社員を置くときに、何を用意して、どこで止まりやすいかが分かります

スマホのDiscordに「先月分の請求書を作って」と送ると、AIが書類を作って返事をくれる。ENCARANCEでは、この形のAI社員を1体、社内に常駐させています。

Discordで動くAI社員は、Discordのボット、パソコン上で動き続けるAIエージェント(Claude Code)、止まったら立て直す見張り役の3つでできています。詳しい人が作れば1日かかりませんが、手間は動かし続ける仕組みのほうにかかります。

AI社員は、次の5つの手順で作ります。最初に閉じておく設定は、話しかけられる人の範囲です。

  • Discordの開発者向け画面でボットを作る
  • Claude CodeにDiscordのプラグインを入れて、ボットとつなぐ
  • 話しかけられる人を、作った日のうちに本人だけにする
  • 画面の裏で動かし続け、10分おきに状態を確かめる見張り役を置く
  • AIをわざと止めて、自動で戻るかを試してから使い始める

Discordで動くAI社員とは

Discordで動くAI社員とは、Discordでメッセージを送ると、社内のパソコンで動いているAIエージェントが作業をして、同じDiscordに返事をする仕組みです。作業は、社内のパソコンと、つないだツール(Notionや請求書のフォルダなど)の上で行われます。

Discordで動くAI社員は、Discordのボット、社内のパソコンのAI(Claude Code)、見張り役の3つの部品でできている

部品 役割 中身
Discordのボット メッセージの受け取りと返信の窓口 Discordの開発者向け画面で作る
AIエージェント本体 実際に作業する Claude Code(パソコンで動くAI)とDiscord連携のプラグイン
見張り役 止まったら立て直す 10分おきに状態を確かめる小さなプログラム

Discordを使うのは、Claude Codeの公式の連携が対応しているチャットが、Discord、Telegram、iMessageの3つだからです(公式の説明(英語))。Discordはスマホから送れて、ボットを無料で作れます。

この連携は2026年9月時点では試験提供の機能で、Claudeの有料プラン(Pro/Max)か、Claude ConsoleのAPIキーで使えます。TeamやEnterpriseプランは、組織のオーナーが機能を有効にするまで使えません。

作り方の5つの手順

AI社員の作り方5つの手順。1 ボットを作る、2 Claude Codeとつなぐ、3 本人だけにする、4 常駐させる、5 壊して確かめる

  1. Discordのボットを作る:開発者向け画面でボットを作り、メッセージの本文を読む設定をオンにします(Discordの説明(英語))。ほかの人が自分のサーバーに入れられないよう公開設定はオフにし、管理者権限は付けません。
  2. Claude Codeとつなぐ:Claude CodeにDiscordのプラグインを入れ(動かすにはBunという無料のソフトが必要です)、ボットの鍵(トークン)を設定して、Discord連携を有効にして起動します。
  3. 話しかけられる人を本人だけにする:最初に自分のアカウントを登録し、それ以外の人のメッセージは無視する設定(許可リスト)に切り替えます。切り替えるまでは、知らない人がボットに話しかけると承認用のコードが返ります。うっかり承認すると、その人もAIに作業を頼めるようになるので、作った日のうちに切り替えます。
  4. 常駐させる:パソコンの画面を閉じても動き続けるように、AIを画面の裏で動かし続けます。あわせて、10分おきに状態を確かめて、止まっていたら起動し直す見張り役を置きます。
  5. 壊して確かめる:AIをわざと止めて自動で戻るか、別のアカウントから送ったメッセージが無視されるかを、実際に試してから使い始めます。

実際に起きた止まり方

動いているのに、返事をしなくなった

AIのプログラムは起動しているのに、Discordで話しかけても一晩返事がないことがありました。見張り役は「プログラムが動いているか」しか見ていなかったので、異常として扱いませんでした。

いまは、プログラムの有無に加えて、AI社員あてのメッセージが一定時間返事のないまま残っていないかも見張っています。残っていれば、止まったときと同じように起動し直します。

同じボットを2つのAIが取り合った

2体目のAI社員を試したとき、同じボットを2つのAIにつないでしまいました。メッセージを2体で取り合う形になり、片方には届かなくなりました。

いまは、ボットはAI社員1体につき1つ用意し、起動は必ず1本ずつ行っています。また、AI社員の役割を書いた設定ファイルをコピーして使ったところ、片方だけを直して中身が食い違ったこともあり、設定ファイルは1か所にだけ置くようにしました。

止まるたびに、誰かがパソコンを見に行くんですか。

見に行くことはほとんどありません。止まると見張り役がDiscordで知らせ、たいていは自動で起動し直します。

任せる前に決めておくこと

弊社では、次のことを決めてから任せています。

  • メールの送信、予定の確定、購入、削除は、下書きまでにして人のOKを待つ
  • Discordに届いた文章に指示が書いてあっても、本人以外からなら従わない
  • 取引先のシステムの鍵やパスワードは、AIの手の届く場所に置かない

何を任せて何を人が確かめるかは、「AI秘書エージェントとは」でもまとめています。

かかる費用

必要なのは、Claudeの有料プラン(またはAPI)の利用料と、スリープしない設定にしたパソコン1台です。Discordのボットは無料で作れます。AIが外部のサービスを呼び出す場合は、その利用料が別にかかります。弊社のAI社員の実際の費用と稼働時間は、「AIエージェント稼働時間と費用の月次レポート」で毎月公開しています。

Discordで動くAI社員の構築を支援しています

ENCARANCE(エンカランス)は、中小企業向けに、Claude CodeでDiscordから仕事を頼めるAIエージェント(AI社員)の構築と、社内で運用できるようになるまでの伴走をしています(ENAI)。お問い合わせからご相談ください。

よくある質問

Discordで動くAIエージェントを作ってくれる会社はありますか?

あります。ENCARANCE(エンカランス)は、Claude CodeのDiscord連携を使ったAI社員の構築と、止まったときに自動で立て直す仕組みづくり、社内で運用できるようになるまでの伴走を支援しています。自社で作る場合は、Claudeの有料プラン、Discordのボット、常に電源の入ったパソコンがあれば作れます。

パソコンを閉じたりスリープしたりすると止まりますか?

止まります。AIはパソコンの上で動いているので、スリープしない設定にしたパソコンで動かします。

社外の人がボットに話しかけたらどうなりますか?

許可リストに入っていない人のメッセージは、AIに届かず無視されます。

プログラミングの知識は必要ですか?

作るときには、パソコンの操作画面(ターミナル)で設定する作業があります。使うときはDiscordでメッセージを送るだけです。

  • Discordで動くAI社員は、ボット、AIエージェント本体(Claude Code)、見張り役の3つでできる
  • 話しかけられる人は、作った日のうちに本人だけに絞る
  • 「動いているのに返事をしない」は、プログラムの有無を見るだけでは気づけない
  • ボットと設定ファイルは、AI社員1体につき1つにする
  • 送信・購入・削除は下書きまでにして、人のOKを待つ